neko nikki

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閉店日記(2)

コンビニになるという話はまだ解禁されていなくて、お客さんや版元さんに先の話をされるのがツラかった。

9月中旬にやっとコンビニとの正式契約が済んで、嘘や隠し事をしなくてもいいようになった。

Gは築何十年なんだろう。蛤御門がどうとか聞いたけど、よくわからない。2階に家族4人と犬が住んでいた。息子たちは出て行き、犬も死んでしまい、数年前に買ってあったマンションへ老夫婦の生活の拠点は移されていた。これが今年3月。社長は本屋の厳しさを嘆き、漠然と商売替えを考えていた。

コンビニの話は社長にとっては渡りに船だったと思う。

9月いっぱいで配達を止めることにした。どの配達先も閉店を告げるとものすごく驚いて「どうして?あんなにお客さん入っているのに!」と言われた。10年以上のおつきあいの店が多く、一度もトラブルが起きなかった。大人の町だなとつくづく思う。

オーナーと取次との話し合いも終わった。取次としては地域での扱いが減るのは痛かったようだけど、決算書を見て納得。他の書店さんが入ることも提案されたけれど、家賃面ではとてもコンビニにかなわなかった。

徐々に閉店のニュースがが広がり、「なんで?」と質問攻めの日々。
「業績不振ですよ」と言うと、冗談だと思ったのか笑われた。

つづく


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閉店日記(1)

ちょうど10年働いた書店「G」が10月14日に閉店しました。
仕事内容やその時々の変わりゆく気持ちを書いてみます。

8月上旬、店長から電話で、アルバイトさんの新規採用は止めるようにとのこと。だって補充しないと人が足りませんがなと食い下がると、重い口を開き「すぐ辞めてもらうことになったら悪いから。詳しい話は次の機会に」

Gの雇用形態はちょっと変わっていて、会社Pが後継者がいないオーナーから業務を委託されている。派遣社員のようなもの。毎月委託料を会社Pに払い、私たちはPから給料をもらっている。

バイトを雇えないということは、Pが倒産したのかGとの契約を止めるのか、どちらかだろうと思っていた。どちらにしてもPは辞めてGに残らせてもらえばいいやと思っていた。

ところが店長は「Gが閉店する。コンビニに貸すらしい」と言った。

これを聞いたのが3日間の夏休み前日。ものすごく気が重くて、タメイキをつきながら
帰った。この10年は何だったのか。こんなにご奉仕したのに、報われなかった。
悔しくて虚しくて腹が立って、涙が出た。


つづく

プロフィール

neko

  • Author:neko
  • 07年5月20日に小さな本屋を開店しました。あわあわした日々です。

    bookshop黒猫堂
    http://www011.upp.so-net.ne.jp/kuronekodo/

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